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標準語、共通語っぽく言えば「君、いい加減にしないか。」「お前、いい加減にしろよ。」「あなた、いい加減にして下さい。」ってな感じになるのでしょうか?
関西では、相手の事を「自分」と呼ぶのは普通で、

A:「自分、何考えてんねん。」
B:「そんなん、ほっとけや。自分こそ何考えてんねん。」
A:「それこそ、ほっとけや。自分が考えてるような、やらしいことちゃうわ。」

なーんて会話が、何の違和感もなく(人によってはまるで速射砲のように)行われています。
これを関西の言葉に馴染の無い地方の人が聞くと非常に混乱するらしいです。(笑)
このように「相手の事を自分と呼ぶ」のが大阪弁の特徴だと言われています。

他に有名なところでは

A:「われ、誰に物ぬかしとんねん!」
B:「わしとおのれの二人しかおらんのに、誰に物ぬかしとんねんとは笑わしよる。おのれにきまってるやろがっ!」
A:「なんやとぉ?こらぁ!おんどれ、ぼこぼこにいてこましたろか!」

とまぁ、河内の社交辞令の例(←嘘)を挙げましたが、ここでは「われ(我)」「おのれ(己)」「おんどれ(己)」が使われています。
注)「おんどれ」は、「おのれ」が訛ったものです。大阪で「おんどれ!」と言われた時に、間違えても「オスカル!」などと言わないように。火に油を注ぐ結果になります。

念のため訳しておきますと

A:「【あなた】、誰に話しかけているのですか?」
B:「私と【あなた】と二人しかいないのに、おふざけになられては困ります。【あなた】に話しかけているんですよ。」
A:「え?なんですか、その言い方。【あなた】をお仕置きしましょうか?」

まぁ、こんな具合です。
【】で括ったのが、「我」「己」が使われていた部分です。
標準語の会話では、「われ」「おのれ」と言えば、自分の事を指しますが、ここではすべて相手の事を指しています。
最初の例の「自分」と同じですね。
標準語では一人称で使われている言葉が、関西では二人称としても使われているのが特徴です。

が、しかし・・・です。
「てめぇ、この野郎!コマネチ!(←古っ!)」
これは、ビートたけしの物真似でよく使われる台詞で、実際たけしさんも使っておられます。
ここで使われている「てめぇ」ですが、これは「手前」が訛った物。
「手前」は、自分の事を謙遜していう場合に使う言葉ですが、ここでは相手の事を指す時に使われています。

さらに、大阪弁の例で使った「おのれ」ですが

寺社奉行:「お、おのれ何奴!」
遊び人:「遊び人の金さんったぁ、俺の事だ。」

と言う様に、時代劇などではよく使われています。
これも相手を「己」と呼んでいます。

これらの語を辞書で調べても、一人称の人代名詞、二人称の人代名詞の2つの意味が書かれています。
こうして見ると一人称と二人称を区別しないのが大阪弁の特徴だと思っていましたが、大阪弁だけの特徴ではないようで、関西以外の他の地方でも、一人称と二人称を区別しないで使われている言葉はあるようです。
というか元々日本語には、このような一人称と二人称を区別しないという特徴があったんですね。
よく大阪弁が取り上げられるのは、どこに行っても大阪弁で喋るから目立つんでしょうね。(笑)

「われ」「おのれ」「てまえ」を二人称で使う場合、自分よりも目下の者、あるいは罵る時に使うので、標準語の性質から考えれば標準語に無い使い方であるのは当然の事で、標準語圏の人がこれらの使い方に違和感を覚えるのは仕方が無いことですね。


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【2006/06/24 16:31】 | #[ 編集]














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