admin admin List
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

一週間も前になりますが、15日に松竹座の七月大歌舞伎 夜の部に行って参りました。
実を言うと、今回は行く予定ではありませんでした。
というのも、一連の芸能ニュースのおかげで、我が家で(主に嫁さん)の海老蔵の株が下がりまくりだったため、ご贔屓の仁左衛門さんが出演にもかかわらず、見送ったわけであります。
が、理由はそれだけではありません。
海老蔵の上方歌舞伎初挑戦というのは、実に興味深く観てみたいという気持ちもある反面、大阪弁にこだわる私としては、がっかりしたくなかったというのが本音です。

ところが、13日の夜のニュースで海老蔵が休演、代演に愛之助、薪車、仁左衛門とのこと。
特に、夜の部の「女殺油地獄」の代演は、仁左衛門さんだということを嫁さんに報告。
検討の結果、河内屋与兵衛@片岡仁左衛門を観る事が出来るのは、これが最後かもしれないということで急遽チケットをゲットし、観に行くことになった次第です。

さて、一本目は、「鳥辺山心中(とりべやましんじゅう)」
菊池半九郎役の片岡愛之助が登場すると、ものすごい拍手。
この人の上方での人気は、いよいよ本物になってきたという感じです。
半九郎の朋輩の坂田市之助には、秀太郎さん。
これがまた、可愛らしい。(笑)
その市之助の馴染みの遊女お花に竹三郎さん。
後で番付でわかったのですが、24~25歳の役だったそうで、思わず帰りの電車の中で笑ってしまいました。
もっとも、相手が秀太郎さんだったのでお似合いといえば、お似合いか?(笑)
そして、薪車さんも熱演。
我が家では人気上昇中の期待の星なのですが、まだ馴染みが薄いのか舞台への登場の仕方のせいなのか、登場した時にあまり盛り上がらなかったのは、少々残念。
早く、押し寄せるような拍手がもらえるように、その男前の顔を売ってください。(笑)

二本目は、「身替座禅(みがわりざぜん)」
この演目を観るのは二度目で前回も仁左衛門さんの山蔭右京でした。
奥方玉の井は、歌六さん。
前回は、左團次さんの化物じみた玉の井(見た目がね)だっただけに、歌六さんの玉の井は美しかったです。(笑)
太郎冠者の愛之助さん、仁左衛門さんより背が低いんですよねぇ・・・。
太郎冠者としては、それで問題なしなんですが、ほんとその点だけは残念です。
同世代の江戸歌舞伎の役者さんと並んだ時に、見劣りしてしまいますからね。
芸の大きさで、そんなハンディを跳ね返してくれることを期待しております。
しかし、仁左衛門さんは侠気のある男らしい役でも、こういうなよなよした役(?)でも、ぴたりとはまるのは素晴らしいです。
客席からは笑いがあふれ、鳥辺山心中で完全にお眠りになっていた前のおばちゃんも笑って観れる楽しい舞台でした。

そして、三本目は「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)
仁左衛門さんとは切っても切れない演目。
現在では、自分が演じるよりも次世代の役者への継承に重きを置いておられるようなので、もう観られないかも知れないと思っていただけに、「海老蔵休演!仁左衛門代演!」のニュースを見た時には、正直喜んでしまいました。
海老蔵を観たかった人には、申し訳ないです。
しかし、決して海老蔵くんの怪我を喜んだのではないので、その点は間違いのないように。m(_ _)m

例によって、イヤホンガイドを聴きながらの観劇なのですが、上方を舞台にした演目の場合は耳に馴染んだ地名が出てくるので、話が身近に感じられるのが嬉しいです。
今回は、野崎に寝屋川、生駒山脈・・・と、子供のころから慣れ親しんだ名前が出てきました。
堤を歩く人と川を船で行く人とのやり取りは、落語の「野崎詣り」(←春団治師匠の得意ネタ)と同じ台詞でしたね。
もっとも、落語の台詞の一部を抜粋しただけで、笑いを取れるほどの内容でなかったのが残念。
落語では、主人公は船側の人で船側から見た光景を描いていますが、もっとやり取りがあって面白いです。

このお話の見所は、勿論最後の油まみれになりながら与兵衛がお吉を殺める場面ですが、そこに至るまでの与兵衛の変わりぶりも注目です。
そして、最後のお吉との場面では、油に足をとられて転んだりする演技に目を奪われがちですが、お吉を殺そうとする与兵衛の表情には凄まじいものがあり、少し前までいい男の顔を演じていた仁左衛門さんの顔が別人のように恐ろしい顔になっています。
後に戻れなくなった男の必死さ(必死という言葉では軽いと思うが語彙が貧困なので思いつかない)が伝わる表情です。
これぞ本物って感じ。
(思いましたが、この場面に関して言えば、海老蔵も良かったのではないでしょうか?与兵衛@海老蔵を観た方は、どうだったでしょう?)

海老蔵 & 海老蔵ファンには、本当に申し訳ないですが、海老蔵くんのアクシデントのおかげで良い物に出会えました。
海老蔵くんには、是非是非、大阪松竹座での再演を期待しております。
スポンサーサイト

テーマ:歌舞伎 - ジャンル:学問・文化・芸術




歌舞伎通の後輩が言うには、
「今でこそスキャンダル言うて騒がれますけど、
昔は浮き名を流すのも役者の仕事やったと思います」
なんだそうです。妙に納得(笑)
でも、確かに河内屋与兵衛@片岡仁左衛門さんにはそそられました!
やっぱり行くべきでした・・・(泣)
【2007/07/22 00:38】 URL | 蒼 #ISBwA1sM[ 編集]
はじめまして。私は17日と18日の夜に観ました。仁左衛門の与兵衛は9年前に観たのが最後になってしまったと思っていたのに、今回また観られて嬉しかったです。
私も海老蔵の殺しの場は良かったんじゃないかと想像してます。番付や舞台写真を見ても凄絶な雰囲気です。18日に、これが仁左衛門の与兵衛を見る最後かな、と思いながら見てましたが、殺しの場はカッと目を見開くせいか海老蔵の顔に似通っているように感じました。
【2007/07/22 01:34】 URL | とみた #N2XizVaE[ 編集]
いいなぁ!いいなぁ!いいなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
行きたかったぁ~!!!
なぜ今回に限って通しにしておかなかったんぁあ!って感じです。

お願いだから「もう見れない」とか言わないでください・・・・しくしくしく×

トラックバックしようかと思ったのですが。私が観たのは昼の部でしたのでやめました×
例によってお能に傾いた感想になっておりますが・・・よろしければ・・・
【2007/07/25 22:32】 URL | ちゃくら #sFkuDBeA[ 編集]
コメントの返信が遅くなりました。(^_^;)
も、も、も、申し訳ございません。

> 蒼さん

現在では、芸能マスコミと上手く付き合う(上手く扱うかも)のも役者の仕事ですね。
海老蔵くんは、その仕事に関しては下手ですね、間違いなく。(笑)
はっきり言って、芸能人が誰と付き合おうが誰と別れようがどうでも良いことで、芸能マスコミは読者や視聴者が知りたいことを提供しているとなどと言ってますが、とにかく何でもかんでも提供して反応があったことだけをさらに根掘り葉掘り探っていってるだけで、知りたくないことまで提供してますよねぇ。

で、河内屋与兵衛@片岡仁左衛門は、行くべきでしたよ~、絶対。(笑)


> とみたさん

はじめましてなのに、返信が遅れまして申し訳ありません。
9年前にも観られているんですね!
うらやましい限りです。

> 殺しの場はカッと目を見開くせいか海老蔵の顔に似通っているように感じました。
やっぱり、正統派の男前というのは、似通ってくるんでしょうか?
あ・・・。
私の番付では、まだ舞台写真が載ってなかったんですよねぇ・・・。
前半に行くか後半に行くかでの違いですけど、そう言われるとちょっと残念です。


> ちゃくらさん

いいでしょ、いいでしょ、いいでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
行ってよかったですよぉ~~~~!!!

大丈夫、なんの確証もないですが、もう少しお年を召されてから1回はあると思います、絶対。(笑)

でも、本音を言えば昼の部も観たかったのです。
感想を読みにお伺いいたします。
【2007/07/29 10:55】 URL | りゅう #QIGpv1DA[ 編集]














管理者にだけ表示を許可する



| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2017 りゅうのうだ噺, All rights reserved.




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。