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「鹿男あをによし」※「鹿男あおによし」と書いていたのを訂正しました。
万城目学の書き下ろし小説だ。

「なんじゃこれ?」という、ユニークなタイトル。
カバーのイラストには、男性、鹿、剣道の防具を付けた女子高生が描かれており、これもなかなか可愛い。
書店に平積みされていれば、思わず手に取ってしまうような本だ。
このユニークなタイトルからは、どういった物語なのか全くわからない。

「女子高生剣士が狼男ならぬ鹿男に狙われるけど、逆に撃退しちゃう・・・みたいな。」
「イラストの鹿と男のことでモンスター鹿男が出るわけじゃないだろう。絵が可愛すぎるよ。」
「鹿男がイラストの鹿と男だったら、あおによしっていうのは女子高生のことかな?」
「男がアホなんだ、それが訛って"男あお"っていう言い方があって、女子高生は"よし"ちゃん。だから、鹿、男あおによしちゃんが登場する話じゃないか?」
「全然、わからん・・・。」

ってなことを思う人がいたかどうかは知らないが、この物語は「鹿」「あをによし」と付くタイトルからわかるように奈良を舞台にした伝奇浪漫小説(←これはタイトルからは、わかりません。)だ。
奈良だけではなく、京都と大阪も関わって来る(残念ながら大阪については、大して出てこないですが)。
いずれも、その昔、都のあった地です。
(学校の歴史の授業には出てこなかったので知らない人も多いでしょうが、大阪にも都があったんですよ、難波宮っていうのが。)
この三都(JR西日本が京都・大阪・神戸を三都物語などと言って宣伝しましたが、こちらが本来の三都でしょうね。)を舞台に(と言っても、描かれるのは奈良と京都だけ)話は進みます。
まぁ、内容は書きませんが、はっきり言って面白いです。
奈良や京都の地を描いた場面は、実際に訪れたことのある人であれば、一層楽しめると思います。

ただ、重大な欠点が一つ。
何度も言いますが、舞台は奈良、京都、大阪の三都。
登場人物は関東からやって来る男とその母親以外は、すべて地元の人間
にもかかわらず、誰一人として関西の言葉を喋っていない。
しかも、作者の万城目学は大阪生まれで京大卒だというのに。。。
まだ実績がないから、編集者に強制されたんでしょか?
だとしたら、見識の狭い編集者ですね。
テレビを見れば、関西の言葉が聞こえてこない日はないというのに・・・。
万城目学本人が、そうしたのであれば、残念ながらそれだけの技術がなかったということでしょう。
ただ、こんな重大な欠点があったにもかかわらず、面白かったと喜んでいるのですから、十分に楽しめる本だと思います。(この欠点に関しては、関西以外の人には無問題ですし。)

と、ここまで書いて気付いたのですが、古都奈良、京都を主な舞台にしながら、主な登場人物が誰一人として地元の言葉を使わないというのは、観光地を舞台にした2時間ドラマや、テレ朝系の木曜20時に放送されている京都シリーズ(今月から名取裕子の「京都地検の女」が始ります。「主婦の感!」って奴です。)のドラマと同じですね。
映像化して欲しい作品ですが、その時は地元の言葉を使える役者さんで、地元の話し言葉の台詞でお願いしたいものです。

※ドラマの感想は→不安的中!ドラマ「鹿男あをによし」
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学


















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