エスカレーターの片側を歩く人のために空けましょうと言うのが、いつの間にやら「ルール」になってしまった。
十数年前だったら、東京などではエスカレーターを歩く人の方が珍しかったはずだ。
インターネットの掲示板などでも、何度も"歩く派"と"立ち止まる派"で議論になっているのを見た。
それがいつしか、"どちら側を空けるのが正しいの?"という話題になり、その中で"外国では○側を空けるのがマナー"という話が出て、日本でも片側を空けるのがマナーというのが定着。
今では、それがルールにまでなって来ているような雰囲気だ。
そんな状況で横浜の地下鉄でエスカレーターを歩かないとなったのは、何故か?
それは利用者の苦情から。
孫と手を繋いで並んで乗っていたら、後ろから来た人に「どけ、どけ」と言われて孫が押された。
歩く側に立ってしまった高齢者が、避けることも出来ず、後から来た人に急かされるように歩いていた。
などという苦情が来た為。
バリアフリーの観点からも公共性の高い施設でエスカレーターの設置が増えているのに、生活弱者である高齢者や子供を押しのけてまで歩いて行く人が増えれば、歩行禁止になるのも当然だろう。
エスカレーターでは歩く人の為に片側を開けておくのはマナー・・・であって良いと思うが、それが一番優先されるマナーではないと言うことを、十分に理解しておいて欲しいものだ。
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